| 竣工年 | 1869年 | 
| 階数/高さ | 地上1階(中央部塔屋付) | 
1869年に新潟運上所として開所した、開港五港で唯一現存する開港当時の税関施設。 木造平屋・桟瓦葺で、なまこ壁とアーチ状通路、鎧戸、中央塔屋など和洋折衷の擬洋風意匠を特徴としている。
1873年に新潟税関と改称し、1966年まで税関庁舎として使われた。 1969年に重要文化財、敷地は国史跡に指定。
2016~2019年に耐震・保存修理を行い再公開した。 現在は新潟市歴史博物館「みなとぴあ」の中核と位置づけられ、荷揚げ石段や石庫の復元、旧第四銀行住吉町支店の移築とあわせ、港町新潟の景観を今に伝える。
開港五港の概要
| 港(都市) | 開港年 | 説明 | 
|---|---|---|
| 函館 | 1859年 | 箱館として開港。北方交易の拠点となり、五稜郭建設など洋式都市計画とともに近代化が進んだ。 | 
| 横浜 | 1859年 | 本来は「神奈川」開港予定が横浜で実施。生糸輸出で急成長し、居留地を中心に日本最大の通商港へ。 | 
| 長崎 | 1859年 | 出島の通商を継承し、居留地(大浦)形成。西洋医学・造船などの先進技術が流入した港湾都市。 | 
| 神戸 | 1868年 | 大阪経済圏の海の玄関口として開港。旧居留地と近代港湾が整備され、国際貿易港へ発展。 | 
| 新潟 | 1869年 | 信濃川河口の砂州等で開港が遅延。日本海側交易の要衝となり、旧新潟税関庁舎が現存する。 | 




