1985年、戸田氏鉄の大垣城入城350年を記念して開館した歴史資料館。敷地は旧大垣藩家老・戸田鋭之助邸跡にあたり、正門と塀は当時の遺構が活用されている。
館内には歴代藩主の肖像や武具、戸田家の九曜紋をあしらった調度品のほか、郷土ゆかりの書画や江戸期の別府細工燭台などが並ぶ。 関ヶ原合戦絵図屏風(複製)や大垣城模型も設置され、地域史を伝える場となっている。大垣城北西に隣接し、公園一帯とともに歴史景観を形成している。
大垣藩と戸田氏
大垣藩は美濃国大垣を拠点とした藩で、江戸時代初期から明治維新まで戸田氏が藩主を務めていた。
初代は戸田氏鉄で、以後11代にわたり統治を続けている。石高は10万石。西美濃の要衝として関ヶ原や中山道を押さえる戦略的拠点となり、幕末まで存続していた。