ダイビルが東京で手がけた3棟目のオフィスビル。 JR東京駅の八重洲中央口を直進した先に立っており、地下で八重洲地下街に直結。 基準階床面積は559坪。
村野藤吾(村野・森建築事務所)が設計を手がけ、内藤多仲が構造を担当した。 黒御影石の柱型と陰影の深い外観で、屋上には樹木を植え込む「屋上樹苑」を導入。 1969年「第10回建築業協会賞」受賞。DOCOMOMO Japanにも選定されていた。
完成時の「大阪ビルヂング(八重洲口)」から「八重洲大阪ビルヂング」を経て現名称。 2021年12月閉館、解体を経て、2025年6月30日に新ビルが竣工した。 新・八重洲ダイビルは地上11階・地下3階建ての規模で「継承と革新」を掲げ、旧ビルの濃色花崗岩や屋上樹苑の種由来の樹木などを継承している。
村野藤吾とダイビル
村野藤吾はダイビルと長年関わり、渡辺節の下で旧ダイビル本館の製図主任を務めたのち、その後、堂島の新ダイビル(南館1958・北館1963、屋上樹苑1962)と八重洲ダイビル(1967)を設計している。